活火山の3D画像 赤城山
赤城山は標高1827mの成層火山で山頂部に小型のカルデラがあります。赤城山が活火山かどうかは議論があり、吾妻鏡に記載のある1251年(建長三年)の「上野國赤木嶽焼」を山火事と考え過去1万年間に噴火していないという考え(早川,1999)、 古文書の記録から明らかに噴火と見て良い(及川,2012)という考えがあります。
■ 赤城山の3D画像 赤城山の南東側から見た画像になります。

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。
■ 赤城山の3D地質図 赤城山の南東側から見た画像になります。

OS:古期成層火山噴出物、YS:新期成層火山噴出物、J:地蔵岳溶岩、K:小沼タフリング、GP:伽藍火砕堆積物、Nd:梨木岩屑なだれ堆積物、Tpf:年丸軽石流堆積物、Opf:大胡軽石流堆積物、Wpf:輪久原軽石流堆積物、Tfp:棚下軽石流堆積物、F1:火山麓扇状地堆積物1、F2:火山麓扇状地堆積物2、F3:火山麓扇状地堆積物3
地質図は山元(2016)をデジタル化しました。
標高モデルはASTER GDEMを用いました。
■ 赤城山の3D画像 赤城山の南西側から見た山頂付近の画像になります。後カルデラ火山の地蔵岳は溶岩円頂丘、小沼はタフリングです。

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。
■ 赤城山の3D地質図 赤城山の北側から見た画像になります。利根川は棚下付近で赤城山の噴出物により塞き止められました。それにより、沼田付近は堰止湖となり徐々に堆積物により埋め立てられました。その後利根川と片品川により浸食され河成段丘が形成されました。

OS:古期成層火山噴出物、YS:新期成層火山噴出物、J:地蔵岳溶岩、GP:伽藍火砕体積物、Nd:梨木岩屑なだれ堆積物、Tpf:年丸軽石流堆積物、Opf:大胡軽石流堆積物、Wpf:輪久原軽石流堆積物、Tfp:棚下軽石流堆積物、F1:火山麓扇状地堆積物1、F2:火山麓扇状地堆積物2、F3:火山麓扇状地堆積物3
標高モデルはASTER GDEMを用いました。
引用文献
早川由紀夫(1999)赤城山は活火山か?(演旨). 地球惑星科学関連学会 1999年合同大会予稿集,As-012.
及川輝樹(2012)赤城山と栗駒山の歴史時代の噴火記録.日本火山学会講演予稿集,2012年度秋季大会,140.
山元孝広(2016)赤城火山軽石噴火期のマグマ噴出率と組成の変化.地質学雑誌,122,109-126.