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活火山の3D画像 磐梯山

磐梯山は標高1816m(大磐梯山)の成層火山・カルデラからなる活火山です。磐梯山の活動はおよそ30万年前に開始したと考えられています。磐梯山の周辺では5つの岩屑なだれ堆積物が確認されており、火山の成長と崩壊を繰り返してきたと考えられています。 約5.5万年前には南側斜面の崩壊により翁島岩屑なだれが発生し、猪苗代湖・会津盆地方面へ流下しました。 1888年(明治21年)には小磐梯山が水蒸気噴火により崩壊し、北側に流下した岩屑なだれにより河川を堰き止め檜原湖、小野川湖などの湖をつくりました。

■ 磐梯山の3D画像 磐梯山の北東側から見た画像になります。

磐梯山の3D画像

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

■ 磐梯山の3D地質図 磐梯山の北東側から見た画像になります。

磐梯山の3D地質図

Bu:後磐梯火山噴出物、Ba:赤埴-櫛ケ峰火山噴出物、vf3:火山麓扇状地堆積物3、vf2:火山麓扇状地堆積物2、Bk:小磐梯火山噴出物、Bj:翁島岩屑なだれ堆積物、Bh:磐梯葉山1火砕堆積物、Bo・Boc:大磐梯火山噴出物、Ba:望湖台溶岩、 Bw:琵琶沢岩屑なだれ堆積物、Bt:土湯沢岩屑なだれ堆積物、Bd:1888年岩屑なだれ堆積物、Bl:1888年ラハール堆積物、Bf:1938年土石流堆積物、By:1954年岩屑なだれ堆積物

地質図は、山元ほか(2006)、山元ほか(2023)をデジタル化して編集しました。

標高モデルはASTER GDEMを用いました。

■ 磐梯山の3D地質図 磐梯山の北東側から見た画像になります。

磐梯山の3D地質図

Bu:後磐梯火山噴出物、Ba:赤埴-櫛ケ峰火山噴出物、vf3:火山麓扇状地堆積物3、vf2:火山麓扇状地堆積物2、Bk:小磐梯火山噴出物、Bj:翁島岩屑なだれ堆積物、Bh:磐梯葉山1火砕堆積物、Bo・Boc:大磐梯火山噴出物、Ba:望湖台溶岩、 Bw:琵琶沢岩屑なだれ堆積物、Bt:土湯沢岩屑なだれ堆積物、Bd:1888年岩屑なだれ堆積物、Bl:1888年ラハール堆積物、Bf:1938年土石流堆積物、By:1954年岩屑なだれ堆積物

質図は、山元ほか(2006)、山元ほか(2023)をデジタル化して編集しました。

標高モデルはASTER GDEMを用いました。

■ 磐梯山の3D画像 磐梯山の北側から見た画像になります。

磐梯山の3D画像

1888年の噴火では小磐梯山の崩壊により岩屑なだれが発生し、河川を埋めて檜原湖や小野川湖が作られました。岩屑なだれ堆積物の凹地には五色沼などの沼地が作られました。岩屑なだれ堆積物の上には多数の流れ山が見られます。

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

■ 磐梯山の3D画像 磐梯山の東側から見た画像になります。

磐梯山の3D画像

1888年噴火では、沼ノ平から琵琶沢をラハール(火山泥流)が流下しました。下流の琵琶沢原では扇状地を覆って堆積しています。

■ 猪苗代湖側から見た磐梯山

磐梯山

■ 銅沼から見た磐梯山

磐梯山

■ 銅沼付近の噴気

磐梯山銅沼付近の噴気

引用文献

山元孝弘・吉岡敏和・牧野雅彦・住田達哉(2006)地域地質研究報告「喜多方地域の地質」.地質調査総合センター.
山元孝広・坂口圭一(2023)地域地質研究報告「磐梯山地域の地質」.地質調査総合センター.

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