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活火山の3D画像 吾妻山

吾妻山は東西に連なるいくつかのピークを持つ活火山で、最高点は西吾妻山の標高2035mです。吾妻山の活動はおよそ120万年前に始まりこの時に流出したのが福島盆地と接する位置にある塩ノ川火山噴出物で、それ以降活動場所を変えて現在に至ります。 過去1万年間の活動は浄土平周辺でおよそ6,000年前の噴火で吾妻小富士が作られました。現在では一切経山西側斜面の大穴火口付近で活発な活動が見られ、最新の噴火は1997年です。

■ 吾妻山の3D画像 吾妻山の西側から見た画像になります。

吾妻山の3D画像

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

■ 吾妻山の3D地質図 吾妻山の西側から見た画像になります。

吾妻山の3D地質図

Tk:高倉山火山噴出物、Nh:中大巓・東大巓火山噴出物(溶岩流及び火砕岩)、Is:一切経火山噴出物、Nm:西大巓・西吾妻火山噴出物、Na:中吾妻火山噴出物、Md:前大巓火山噴出物、Eb:烏帽子岩火山噴出物、Ha:東吾妻火山噴出物、Ta:高山火山噴出物、Jd:浄土平火山噴出物

地質図は、古川ほか(2018)をデジタル化して編集しました。

標高モデルはASTER GDEMを用いました。

■ 吾妻山の3D地質図 吾妻山の北側から見た画像になります。

吾妻山の3D地質図

Sk:塩ノ川火山噴出物、Tk:高倉山火山噴出物、Nh:中大巓・東大巓火山噴出物(溶岩流及び火砕岩)、Is:一切経火山噴出物、Nn:西大巓・西吾妻火山噴出物、Tg:天狗岩火山噴出物、Na:中吾妻火山噴出物、Md:前大巓火山噴出物、Eb:烏帽子岩火山噴出物、Ha:東吾妻火山噴出物、Ta:高山火山噴出物、Jd:浄土平火山噴出物

地質図は、古川ほか(2018)をデジタル化して編集しました。

標高モデルはASTER GDEMを用いました。

■ 吾妻山の3D画像 吾妻山の北西側から見た画像になります。

吾妻山の3D画像

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

■ 吾妻山の3D画像 吾妻山の北東側から見た画像になります。五色沼、一切経山、吾妻小富士が見えます。

吾妻山の3D画像

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。

■ 吾妻山の3D地質図 町庭坂岩屑なだれ堆積物と台山断層

吾妻山の3D地質図

町庭坂岩屑なだれ堆積物(Mnz)には矢印で示した比高50m程の段差がみられます。この段差は福島盆地西縁断層帯の台山断層による変位です。町庭坂岩屑なだれ堆積物は約5万年前に噴出した沼沢金山テフラに覆われることから、 約5万年前もしくはそれ以前の吾妻山の崩壊によると推定されますが詳しい年代は分かっていません。仮に5万年前の堆積物とすると、5万年間で50mの変位ですから1,000年あたり1mの変位となります。

地質図は、古川ほか(2018)をデジタル化して編集しました。

標高モデルはASTER GDEMを用いました。

■ 吾妻小富士

吾妻小富士

■ 五色沼

五色沼

■ 大穴火口

五色沼

引用文献

古川竜太・中野俊・高橋浩・山元孝広(2018)地域地質研究報告「吾妻山地域の地質」.地質調査総合センター.

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