活火山の3D画像 秋田焼山
秋田焼山は標高1366mの活火山です。小型の成層火山で山頂部に溶岩円頂丘があります。歴史時代にたびたび水蒸気噴火を行っており、1997年5月11日には北麓の澄川温泉付近で水蒸気噴火が発生し、これに伴い地すべり・岩屑なだれが発生しました。 また、1997年8月16日には山頂付近の空沼で水蒸気噴火が発生しています。
■ 秋田焼山3D画像 秋田焼山の北から見た画像になります。

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。
■ 秋田焼山3D地質図

N:中ノ沢溶岩、IS:石仮戸沢溶岩、AK:赤沢溶岩類、NG:名残峠火砕岩、SP:火口壁火砕岩類、SA:叫沢火砕岩、KD:国見台溶岩、KR:黒石森溶岩、HM:冷水沢溶岩、TS:栂森西円頂丘溶岩、ON:鬼ヶ城円頂丘溶岩
地質図は、南ほか(2023)をデジタル化し編集しました。
標高モデルはASTER GDEMを用いました。
■ 秋田焼山3D画像 澄川温泉の地すべり地形

1997年5月11日澄川温泉付近で水蒸気爆発が発生し、これに伴い地すべりが発生し土砂は岩屑なだれとなって流下しました。現在でも鮮明な地すべり地形が残されています。
画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。
標高モデルはASTER GDEMを用いました。
■ 秋田焼山の3D画像 山頂付近 秋田焼山の北から見た画像になります。

1997年8月16日に空沼で水蒸気噴火が発生し、周囲に降灰がありました。。
画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。
標高モデルはASTER GDEMを用いました。
引用文献
遠藤秀典・塚本斉・高橋正明(1997)秋田県澄川温泉における地すべりと水蒸気爆発・岩屑なだれ・土石流,地質ニュース,515.
林信太郎・伊藤英之・千葉達朗(1997)1997年8月16日秋田焼山火山の水蒸気爆発(速報).地質学雑誌,103.
南裕介・伊藤順一・草野有紀・及川輝樹・大場司(2023)秋田焼山火山における過去6000年間の爆発的活動による降下火砕物の層序,年代,化学的特徴.火山,68,39-57.