活火山の3D画像 岩木山
岩木山は成層火山と山頂部の溶岩ドームからなる活火山で、最高地点は標高1625mです。岩木山の活動は20から30万年前から始まり成層火山を形成しました。約7万年前には北東部で崩壊し岩屑なだれが発生しました。 過去1万年間の噴火活動は山頂部で行われていて、溶岩ドーム群を形成しました。最も新しい鳥ノ海溶岩ドームは3,000年前から2,000年前の噴火で形成されたと考えられています。 西暦1600年以降6回の山頂付近での水蒸気噴火の記録があり、最新の噴火は1863年です。
■ 岩木山の3D画像 岩木山の南から見た画像になります。

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。
■ 岩木山の3D地質図

Is1:旧期成層火山、Is2:新期成層火山、Iv2:十腰内岩屑なだれ堆積物、Ip:寄生火山、Ic:中央火口丘、Iv:岩木火山砕屑岩および火山岩屑
地質図は、大沢(1962)、大沢・平山(1970)を編集しました。
標高モデルはASTER GDEMを用いました。
■ 岩木山の3D画像 岩木山の西側から見た画像になります。屏風山、剣山、円山、大尽山などを外輪山とするカルデラがあります。

■ 東側からみた岩木山
■ 西側からみた岩木山
引用文献
大沢穠(1962)5万分の1地質図幅及び説明書「弘前」.地質調査所.
大沢穠・平山次郎(1970)地域地質研究報告「五所川原地域の地質」.地質調査所.
三村弘二・金谷弘(2001)東北日本, 岩木火山北東麓の流れ山のK-Ar年代と岩木火山の火山体形成およびその崩壊時期.火山,46,17-20.