活火山の3D画像 恵庭岳
恵庭岳は支笏カルデラの北縁に位置する後カルデラ火山で、最高点は標高1320mです。1万年前以降の活動は山頂火口からが主で、約2000年前に溶岩流を噴出、その後の山体崩壊でオコタン岩屑なだれが発生し支笏湖に流入しました。 17世紀はじめころ山頂の東側で水蒸気噴火が発生しポロピナイ岩屑なだれが発生し支笏湖に流入しました。
■ 恵庭岳の3D画像 恵庭岳の南西側から見た画像になります。

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。
■ 恵庭岳の3D地質図 土居(1957)による地質図です。

Ev1:丸駒集塊岩層、Ev4:第Ⅰ期溶岩、Ev5:第Ⅱ期溶岩、Ev6:第Ⅲ期溶岩、Ev7:第Ⅳ期溶岩、Ev8:第Ⅴ期溶岩、Ev9:第Ⅵ期溶岩、Ev10:ポロピナイ沢集塊岩層、Ev11:恵庭岳溶岩
標高モデルはASTER GDEMを用いました。地質区分は地形図に合わせて修正を加えています。
■ 恵庭岳の3D地質図 中川ほか(1994)、中川(1998)による地質図です。

Pd:ポロピナイ岩屑なだれ堆積物、Od:オコタンンペ岩屑なだれ堆積物
標高モデルはASTER GDEMを用いました。
■ 恵庭岳の3D画像 恵庭岳の東側から見た画像になります。

17世紀始めの水蒸気噴火の火口と、ポロピナイ岩屑なだれ堆積物(Pd)。
■ 恵庭岳の3D画像 恵庭岳の西側から見た画像になります。

およそ2000年前の山体崩壊跡とオコタンぺ岩屑なだれ堆積物(Od)。
■ 支笏湖畔から見た恵庭岳
引用文献
土居繁雄(1957)5万分の1地質図幅「樽前山」.北海道開発庁.
中川 光弘・増田 健介・勝井 義雄(1994)後支笏カルデラ・恵庭火山の最新の噴火活動.火山,39,237-241.