活火山の3D画像 十勝岳
十勝岳は約100万年前に活動を開始したとされています。活動開始から約50万年前までを古期、休止期を挟んで約30万年前から約7万年前を中期、約6万年前以降を新期に区分されています。中期にはオプタテシケ火山、前富良野岳、美瑛岳、美瑛富士などが形成されています。 新期は十勝岳で噴火しています。1万年以降も活発に活動を繰り返し、1926年5月24日の噴火では泥流が発生し死者行方不明者144名を出す被害が発生しています。
■ 十勝岳の3D画像 十勝岳の北西側から見た画像になります。

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。
■ 十勝岳の3D地質図

Op:オプタテシケ火山噴出物、Ot:奥十勝岳火山噴出物、18p:1840m峰火山噴出物、Ta:平ヶ岳火山噴出物、Fu:富良野岳火山噴出物、Bf:美瑛富士火山噴出物、Sp:三峰山火山噴出物、Sa:三段山火山噴出物、Kh:上ホロカメットク溶岩類、 Na:ナマコ尾根溶岩類、Nl:鋸岳溶岩類、Np:鋸岳火砕丘、T1:十勝岳溶岩、Ua:馬ノ背爆発角礫岩、Bo:望岳橋溶岩、Gf:グランド火口火砕流堆積物、Gp:グラウンド火口降下火砕堆積物、Gl:グラウンド火口溶岩、Su:摺鉢火砕丘、Km:雲ノ平火砕丘、Kp1:北向第1火砕丘、 Kl1:北向第1溶岩、Kl2:北向第2溶岩、Kp2:北向第2火砕丘、Cp:中央火口丘、Cl:中央火口丘溶岩、Cm:1926年岩屑なだれ堆積物、62:1962年火砕丘
標高モデルはASTER GDEMを用いました。地質区分は石塚ほか(2010)によります。
■ 十勝岳の3D画像 十勝岳の北東から見た画像になります。

■ 十勝岳の3D地質図

B:美瑛火砕流堆積物、To:十勝火砕流堆積物、Nd:ヌッカクシ富良野川岩屑なだれ堆積物
■ 十勝岳の3D画像 十勝岳の北西から見た画像になります。

a:グラウンド火口、b:62-2火口、c:62-3火口、d:中央火口、e:摺鉢火口、f:北向火口、g:昭和火口
引用文献
石塚吉浩・中川光弘・藤原伸也(2010)十勝岳火山地質図.地質調査所.