活火山の3D画像 羅臼岳
羅臼岳は標高1660mの成層火山と溶岩円頂丘からなる活火山です。完新世の噴火活動は、500年前から700年前、1400年前、2200年前にマグマ噴火のあったことが知られています(宮地ほか、2000)。
■ 羅臼岳の3D画像 知床硫黄山の北西から見た画像になります。

標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。
■ 羅臼岳の3D地質図。 土居ほか(1970)

標高モデルはASTER GDEMを用いました。Rad1-4、Raj、Raw:羅臼岳火山噴出物。。
■ 羅臼岳の3D地質図 宮地ほか(2000)

A1:最上位の溶岩流、B:火砕流堆積物、C:溶岩流、D火砕流堆積物、E:溶岩流、F:火砕流堆積物、泥流堆積物を伴う、G:溶岩流。。
■ 山頂付近の3D画像 北西から見た画像になります。溶岩流の流れがよくわかります。A1及びEの溶岩流には溶岩堤防が見られます。

■ 山頂付近の3D地質図 土居ほか(1970)

■ 山頂付近の3D地質図 宮地ほか(2000)

土居ほか(1970の地質図と比較すると、溶岩流・火砕流ともに分布域がやや異なります。宮地ほか(2000)の地質図は溶岩流の地形的特徴と一致することから、より妥当性があるように思われます。
引用文献
土居繁雄・酒匂純俊・松井公平・金喆佑(1970)5万分の1地質図幅「羅臼(附円知別)」.北海道開発庁.
宮地直道・中川光弘・吉田真理夫(2000)羅臼岳火山における最近2200年間の噴火史.火山,45,75-85.