活火山の3D画像 雲仙岳
雲仙岳は島原半島にある複数の火山の総称で、最高標高は平成新山の1483m（標高点）です。古期雲仙火山の活動はおよそ50万年前に始まり十数万年前まで続いたとされています。新期雲仙火山は10万年前に始まり、野岳火山、妙見岳火山、普賢岳火山、眉山火山を作りました。 普賢岳火山は歴史時代に3回の活動の記録があります。1663（寛文3年）年の古焼溶岩の流出、1792（寛政4年）の新焼溶岩の流出、1991年から1996年の噴火では平成新山が形成されました。
■ 雲仙岳の3D画像 雲仙岳の南西側から見た画像になります。
標高モデルはASTER GDEM、画像は国土地理院オルソ画像を用いて作成しました。
■ 雲仙岳の3D地質図 雲仙岳の南西側から見た画像になります。
普賢岳火山
1991-1995年噴出物
f6：土石流堆積物等、Hp：火砕流堆積物・崖錐堆積物、Hl：平成溶岩
f5：扇状地堆積物-5、Hm：眉山岩屑なだれ堆積物（1792年）、Fs：新焼溶岩（1792年）、Fg：古焼溶岩（1663年）
c：海岸低地堆積物、f4：扇状地堆積物-4
眉山火山
Ym：六ッ木火砕流堆積物、Ys,Yt：七面山及び天狗山溶岩
普賢岳火山
Fm：水無川火砕流堆積物、Fg：普賢岳山頂溶岩、Fz：風孔溶岩、Fs：島ノ峰溶岩、Fd：島原岩屑なだれ堆積物、f3：扇状地堆積物-3、fb：千本木溶岩、Fk：礫石原火砕流堆積物、Fi：稲生山溶岩、Ft：垂木東溶岩、Ff：古江火砕流堆積物
F2：扇状地堆積物-2
妙見岳火山
M：妙見岳火山
野岳火山
N：野岳溶岩、Nt：俵石岩屑なだれ堆積物、Ny：湯河内火砕流堆積物、Nf：吹越溶岩
F1：扇状地堆積物-1
古期雲仙火山
Uu・Un：岩屑なだれ堆積物、Ui：魚洗川火砕流堆積物、Uy：休場川火砕流堆積物、U：古期雲仙火山噴出物
T：塔ノ坂安山岩
地質図は渡辺・星住(1995))をデジタル化したデータ、標高モデルはASTER GDEMを用いて作成しました。
■ 雲仙岳全景 東方海上から
■ 平成新山溶岩ドーム 仁田峠から
引用文献
渡辺一徳・星住英夫(1995)雲仙火山地質図1:25,000.火山地質図08，地質調査所
「雲仙火山地質図 1:25,000」ベクトルデータ 産業技術総合研究所地質調査総合センター，https://gbank.gsj.jp/datastore/